会報「北のみなと」No.62より |
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私の趣味について、またそれを通じて見えたものについてお話します。 「トライアスロン」とは、2000
年開催のシドニーオリンピックでの正式競技として採用され、またここ近年のフィットネスブームの影響もあり、少しずつトライアスロン人口が増加しています。そもそも「トライアスロン」とは、ラテン語で数字の「3」を表す「トリ」と「競技」を意味する「アスロン」が合わさった、文字通り3
種目からなる複合スポーツで、発祥は1978年のハワイで、スイム・サイクリング・マラソンのそれぞれ凄腕8人のお酒の席で交わした会話が始まりだったといいます。
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ロングのトライアスロンに出会ったのは学生時代、地元に帰省した時のことです。あちらこちらの沿道に立てられていた通行注意を促す大会開催告知看板でした。トライアスロン?なんだろう?それが最初の出会いです。実際その年の大会は見れず、テレビ中継での琵琶湖大会が初観戦となりました。「これがトライアスロンか!なんで3種目なんだ?1種目で十分ではないか。」が正直最初の感想でした。しかし、ウェットスーツ姿の選手達が湖から次々とあがり、200kmもの距離を自転車で疾走し、フルマラソンを体力の限界まで、フラフラになりながらもゴールを目指す。そんな選手の姿にゾクゾクし、このスポーツは見るスポーツじゃなく、実際にやって見るスポーツだな。そう感じました。それまで地元の学校主催のマラソン大会、体育大会など、自分から進んでの種目参加等しない私が、地元で開催される大会だし、やってみたい!そう思ったのです。 |
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実際は、非常に地味な日々の練習から始まりました。運動をやめて数年が経ち、ほとんど体を動かす事もなく車に頼りすぎていた生活からの取組は大変でした。開始年齢が20代とはいえ、膝・腰に負担を掛ける事を恐れ、まずはウォーキングから始めました。毎日がマンネリにならないように数コースを設定し、時には早朝のすがすがしい時間帯、また時には夜の繁華街など、変化を付け飽きる事のないよう、また、気分の乗らないときには、スパッと止めることを心がけ続けました。 |
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そんな地元での大会、14年前に初めて出場した時に見えたものは、成し遂げた事への満足感、応援してくれたボランティアの方、協力してくれた関係者への感謝でした。それと、こんなにまで暑寒の山々が綺麗だったのか!夕日があんなに大きく赤く綺麗なものだったのか!なにげなく吹く風がパートナーになって背中を押し、ゴールまで運んでくれたんだ!と言う地元の素晴らしさと自然のカの偉大さでした。そんな素晴らしいロケーションで開催された地元の大会も、昨年平成18年の20回大会を最後に閉幕してしまいました。最後のオロロンライントライアスロンを終えて見えたものは、「地元に限らず、自分の周りにはまだまだ魅力的なものがたくさんあるということ。常に感謝の気持ちを持って全てに接すれば必ずそこから得るもの、感動がある。」と言う事でした。 |
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