◆ 施設の目的と工事概要
東北海道は全国有数の大規模地震発生地帯ですが、釧路港では災害時にも利用できる耐震性の高い施設が未整備の状況にあるため、東港区の釧路川河口部に大規模地震災害発生時に緊急物資輸送の拠点となる耐震強化岸壁(*9m)を中心とした大規模地震対策施設を整備しています。この耐震強化岸壁は、近年のクルージング需要の増加に対応した旅客船岸壁として常時利用し、隣接する観光交流施設と連携して、地域の観光・交流活動を推進する空間を創出するものとして期待されています。
本工事は、整備する耐震強化岸壁等(総延長約390m)の上流側(延長約95m)で、岸壁背後に土留めとして既設地盤の固化処理を行い、水深*2m程度の既設物揚場施設を撤去・床掘して、ケーソン式係船岸の下都構造を築造するものです。工事内容は以下のとおりです。
・陸上地盤改良工 土留(固化処理)83本
・構造物撤去工 本体ブロック撤去 84m
・土工 土砂掘削 2,400㎥
・床掘工 硬土盤床掘 15,800㎥
・基礎工 捨石投入 4,900㎥、捨石均し 1,580㎡
・本体工(ケーソン式) ケーソン据付 4函 ・裏込工
防砂目地板取付54m、防砂シート敷設 489㎡
|